アオシマ文化教材社のEH10組立記〜量産車編〜(1/50 scare) 
 
  EH10量産車:EH1015   
  1.車体の組み立て,加工   
 
   アオシマ文化教材社のEH10を量産車に組み立て,加工とは・・・。 いささか不思議な製作記ですが, このディスプレーモデルのキットはは「試作車」に近いことに成っているのです。 量産車にするには車体をカットモデルを作るかのごとく多くをいったん削除(切り取り)しなくては成りません。 では,作業内容について以下の通り記します。   
     
  順に説明を加えますが一部「試作車の製作記」と重なる部分あります。  
     
 
a)  屋根の一部と機械室窓(一箇所除く)及び乗務員室窓の削除
 
     
  -1.   キットの車体を眺めてみると前方から受ける印象はEH10らしさが感じられません。 そこで加工を実行しました。    -2.   加工前の隅柱巾は6.5mm。 EH10らしさが感じられない最大の問題箇所です。 左右をまず5mmまで狭め最終的に4mmに仕上げます。 仕上げの方法はb)の通りです。。   
     
   量産車は乗務員室が拡大したのに伴い窓も大きく成りました。 その影響で「乗務員室・扉」が後方に移動し「機械室窓」間のピッチが試作車とは異なっています。 他方,屋根上の「モニター」の大きさがキットのはオーバースケールになっていました。 そこで,これらを適正に変更するため多くの部分をカットせざるを得なく成りました。   
     
  -3.    隅の柱を-2)のように拡大してもキットの窓柱は構造が全く異なるので思い切って切断しました[試作車も同様]。     -4.    妻側の窓を残し,他の機械室窓は全てカットしました。また屋根上のモニター,パンタ台,機器搬入口もカットしました。  
     
  -5.  ほとんどカットした車体。   -6.  乗務員室の「扉」はあとで使用するので保管しておきます。  
     
     
 
b)  正面窓に傾斜加工する
 
     
  -1.  正面窓を拡大した結果,隙間(空間)が出来るので3mm角棒で埋めました[試作車も同様の加工を行いました]。   -2.  正面窓とその柱と隅の詳細図(電氣車の科学・通巻64号から)をご覧下さい。  
     
  -3.   詳細図を元に「傾斜」を付けました。   -4.   試しに窓枠(Hゴム)と窓柱を付けて具合をみました。  
     
     
 
c) 機械室窓(一箇所除く)および乗務員室・窓,扉の配置変更
 
  機械室窓は妻側よりの窓を除き他3箇所の窓を移動します。 ついでに車号と製造所銘板を削り取りました。   
     
  -1.   妻面よりの窓を除き他の窓周辺をいったん切り取ります。 窓そのものは再配置する時に使用しますので慎重に切り取ります。 切り取りには飾り帯(上段)を残します。    -2.   切り取った機械室窓を再配置しまとめました。 切り取った窓を再利用するわけはキットの窓ガラスを使うためです。  
     
  -3.    乗務員室窓は1.5tのプラ板から切り出し補填しました。    -4.   乗務員室・扉は保管しておいたものを使い量産車用の乗務員室・窓(-3の図参照)をはめ込みました。    
     
  -5.    機械室・窓をはめ込み窓関係の加工は終わりました。   -6.    図(-3.参照)中の水切りは洋白材で製作しました。 断面はフラットで溝の表現はしませんでした。    
     
     
 
d) 乗務員室窓上の水切り追加
 
     
  -1.   「水切り」を付ける箇所にあらかじめ孔を明けておき,そこへ水切りをはめ込み瞬間接着剤で固定しました。   -2.   固着した後, 斜めに削り整形しました。 断面には溝がありません。 もともとキットも溝はありませんでした。  
     
     
 
e) 正面窓柱の製作
 
     
  -2.  試作車の製作でも記しましたが正面窓の窓柱は1.2φ真鍮棒を利用しましたが1.0φでも良かったと思います。    -2.   正面窓(Hゴム)を貼り付けた時に「手摺穴」をいったん埋め,分離した「ステップ」をつなげました。 ステップは分離している車輛とこのように分離していないタイプがあります。  
     
  -2.  試作車の製作でも記しましたが正面窓は「長方形」のはずです。 実物のガラス窓サイズは1100×590(mm)で,これをHゴムで支持していました。     -2.    Hゴムは縁の厚みが出ないように「0.3tのプラ板」から製作しました。 模型では22.5×11.5(mm)としました。 外周を残し中を抜き落としました。    
     
     
 
f) 正面飾り帯(上段帯)の製作
 
     
  -2.   上段の帯巾は試作車で50mm,量産車で70mmです。 モデルの場合,量産車の帯巾は1.4mmと成ります。     -2.   正面飾り帯(上段)を貼りました。 これでEH10らしく成りました。   
     
     
 
g) 機器搬入口ほかの製作
 
     
  -1.  機器搬入口(妻側)とモニタールーフ(中央)を貼り付けました。 共にリベットの孔を明けておきました。    -2.   パンタの載る板を張り付けました。 リベットはなくてフラットです。 パンタ台取付け用のスリットを設けました。  
     
  -3.   0.7φ真鍮線を植え込みましたが0.6φでもよかったと思います。 植え込み後,瞬間接着剤で固定しました。    -4.   固着後,0.3mm程度頭を残し削りました。  
     
     
 
h) パンタグラフ・碍子台の製作
 
     
  -1.   g)-2のスリットにはめ込み瞬間接着剤で固定しました。    -2.   台は真鍮製で治具を介して位置決めしました。   
       
     
 
i) 屋根上モニターの製作 
 
     
  -1.   真鍮板(0.4t)で製作しました。     -2.   後方のカバーは実物通りの形状にしました。    
     
  -3.    鏡板を貼り完成したモニターです。 モニタールーフにはRが付いています。 車体にM2のネジで取り付けます。    -4.   後方はキットのもので車体から切り離した残骸です。 長さ,特に後方のカバーに相当する部分が長いのが分ります。  
     
  -5.   パンタ脇のランボードに母線の引き込み口を設けました。 試作車同様,木目表現は削り取りました。     -6.   中間渡り台横のランボードにも母線引き込み口を設けました。  
     
  -7.    母線はランボードの足を削り真鍮線(0.6φ)線を埋め込みました。   -8.   連結面寄りのランボードは延長し,水切りは延長しました。   
     
     
 
j) 妻窓(連結面の窓)廻りについて
 
     
  -1.     まずキットの妻をご覧下さい。 妻に窓は付いていますが大きさ,位置,形態が異なります。 試作車同様,プラ材で埋める必要があります。 また幌枠内部も取り除きます。   -2.    実物通りHゴムタイプに改め大きさも小さくしました。尚,元の窓は埋めましたが裏打ちは行っておりません。 作り直した窓の小口が厚くなるのを防ぐためです。  
     
  -3.   唯一の保存機:EH1061の妻窓。    -4.   キツトの窓ガラスに合わせ貫通扉を作りました。  
     
     
 
k) 貫通幌のスクラッチ 
 
  「試作車(EH103)」の製作記と同じ内容を含みます。 後日,作り直しました[m);中間渡り電線樋]。   
     
  -1.    第2車体の幌枠左右には「幌吊り金具A」と「板状復元バネ支えB」を取付けました。 幌枠下には「シリンダー@」を付けました。     -2.    同じく4位側にはステップ台がありますが窓に近いステップは他より小さいので変更致しました。 3位側ですが窓上にステップを増設しました。   
     
  -3.    幌下の棒は第1車体の摺り板に幌を下部から押し当てるためです。 本来は@のシリンダーと一体に成っています。   -4.   1車体側の妻は幌枠をカットし「摺り板」を貼るだけですが貫通ドア(開き戸)を仮に付けてみました。  
       
  -5.    板状バネの作動状態(第1車体の摺り板に密着)。   -6.    板状バネはは0.2t_1mm巾,隣青銅板を利用。  
     
     
 
l) 屋上中間電線碍子のスクラッチ
 
     
  -1.   凸形の碍子台(No.;C-4)はキットに附属していますが碍子と一体と成っていて実感的でないのと取付脚も簡易で実感的でないのでスクラツチしました。     -2.   真鍮板(0.4t)でスクラッチしました。 その展開図は下記の通りです。 試作車の場合も同様です。   
     
  -3.           
       
    幌はk)-1,Aの吊り金具に接続したダンパーを介して復元します。 可動方法は「故・吉村氏(ロンちやん)」のアイデアです。  
     
   ここまで「中間わたり電線樋」を省略していましたが,量産車でも製作する事にしました。  
     
 
m) 追加工作 : 中間渡り電線管
 
     
  -1.   「電線樋(とい)」の下には緩衝器があります。 キットではここに連結棒(連結器)を付けるよう書かれていますが,誤りです。 キットの緩衝器に当たるところをプラ材で埋めます。   -2.   緩衝器に相当するところの穴を埋めます。 第1車体の方も同様に埋めます。 尚,その上の四角い穴は「中間渡り電線」が貫通する穴です。 この穴も設ける必要があります。  
     
  -3.   緩作り直した幌です。 下部に電線樋を設けました。   -4.   電線樋を加えた図を示します。    
     
  -5.   幌の吊り金具「k-1,A」にダンパーを取り付けました。0.5φ真鍮線と真鍮管(外径1φ/内径0.6φ)を利用しました。    -6.   可動方法は「故・吉村氏(ロンちやん)」から教えて頂いたアイデアです。 ダンパーの真鍮線は「焼き入れ」していないので復元性わずかです,連結棒でつながれて間隔が広がらないので十分です。 曲線上でも追従します。   
     
  -7. 密着状況の確認。         
       
     
 
n) 台枠後部の一部を削除
 
  「試作車(EH103)」の製作記と同じ内容です。詳細はこちらをご覧下さい。    
     
  -1.    キットのままだと「台枠」の一部が後位ではみ出す。    -2.    後部の一部(赤色で囲んだ部分)を削り取り善処します。   
     
     
 
o) 床板の改造 
 
   すでに「量産車」の抵抗器が2列ごとに配置されている事を記しましたがキットは3列のタイプ(試作車)です。 また,乗務員室の拡大に伴い機械室との仕切り板の取付け位置を変更しなくてはなりません。 床板は台枠と接合するためここで加工しておきました。   
     
  -1.    仕切板の位置確認。 量産車はL=50(mm)です。    -2.    抵抗器・機器室を2列に改造。 キツト(試作車)のと比較。  
     
  -3.    仕切板の位置,抵抗器・機器室の配置を直すため切断。   -4.   後日,灰色に塗りました。 多少見やすく成りました。  
     
     
 
p) 床板と台枠の接合,車体への取付け
 
   普通,鉄道模型は床板(下廻り)と車体とは「ネジ」ないしは「爪状の引っ掛け部」で固定さられています。 ところがこのキツトにはこのような仕組みはありません。 また「台車」もいったん組んでしまうと分離出来ないように成っています。 教材モデルなので仕方ないのですが是非通常の鉄道模型の仕様にしたいものです。   
     
  -1.   プラスチック製アングル材[田宮製;5×5]を利用し車体に貼り付けました。 このアングルの板厚は1mm(=1t)なのでネジ切りの側のみ更に1mm厚のプラ材を貼り付け板厚を稼ぎました。 アングルの位置は「台枠厚」「床板厚」分を確保しまし「車体裾から6.7(mm)」の位置へ貼り付けました。   -2.   台枠は下の写真のように収まります。 実際は台枠に加え間に床板もはまります。  
     
 
 
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