C55流線型蒸気機関車製作記   
     
  5.外板,キャブの組立    
     
    ポイラーを覆う外板にはリベットが表現されていますが数枚の板のつなぎ合わせた跡が表現されていませんでした。 そこで,簡単な治具を用意し「スジ彫り」を試みました。 同時にリベットを追加致しました。 
 このボディーキットはエッチングで表現された「点検扉」の形状から
C5520でない事が分ります(天賞堂のはC5520) 。
 
   
 
     C5520  C5521C5533  C5534C5540  備考
T 製造所  汽車会社  川崎車輌 日立製作所
U 側面点検扉 一直線 段あり(コンプレッサー点検扉の蝶番が高い)  外板側面,点検扉の蝶番位置
V ハンドレール位置  汽笛より高い  低い(汽笛と同じ高さ) 不明(たぶん高い)  汽笛に対して高いか低い(同じ)か
W 飾り帯  有り 有り  なし  機関車本体,テンダーの飾り帯の有無
  写真:C5540は資料3「とうさくカマ談義」。C5520は資料No1,4,5,11,C5521は資料No12,C5523は資料No11参照。 
 
     
 
T. ボイラーカバーの加工。
-1)  ボイラーカバーは折り曲げ済。    -2) 加工するに当たり歪まないよう配慮しました。
 
-3)   ボイラーカバーにスジ堀をほどこしました。    -4)   かきとられているランボードは治具を使用し補いました。  
 
-5)   ボイラーカバーに点検扉を表現しました。反対側も同様。   -6)  煙室扉開閉用シリンダーの点検扉はC5520タイプ。 
 
-7)    ほぼ出来上がったボイラーカバー。   -8)   煙室扉を当てて具合をみる。
 
-9)   せっかく出来上がったボイラーカバーでしたが「ハンドレール」の位置が問題と成りました。 C5520に比べ後に増備された川崎車輌製はさらに低い位置に取り付けられた事がわかりました。そこでハンドレールナップの穴を開け直す必要が出ました。むろん既にあいている穴は埋める事になります。    -10)  この加工でハンドレールと「汽笛」はほぼ同じ高さに成ります。C5520C553440の場合,汽笛はハンドレールより下に取り付けられていました。 汽笛の位置はほぼ決まっているのでハンドレールの高さに製作所の違いが出ています。 汽笛の取付けの際に重要になるのでチェックしておく必要があります。 
 
C5520  C5523
         
U. 外板(デフロスター及びキャブを含む)の加工。
-11)  C5520の点検扉は全て同じ高さですが,キットの点検扉の高さは一部が異なります。そこでC5520以外と成ります。    -12)  外板とデフロスターの境界線をスジ彫りするためと裏の補強を製作するため下のような治具を作りました。
 
-13)  デフロスター裏の補強材は,10)で示した治具を元に外周に沿った板(洋白板)を切り出し,内部を切り抜いて作りました。   -14)  デフロスターの裏側(上段)と表側(下段)は次のように成ります。
 
-15)   点検扉の蝶番に当たる箇所(凹み)へ真鍮線を埋め込みました。    -16)   シリンダ弁はエコーモデルの製品(ロスト製)を用いました。
 
-17)  キャブの乗務員扉と窓枠ですがキットのパーツは実物と異なっているので用いませんでした。    -18) キットの取説では明記していませんが窓枠の桟を引き違いにしてみました。  
 
 
V. フロントデッキの加工。
-19) キットのパーツ(未加工)。    -20)  標識灯「ハトメ」と「ワッシャ」で加工しました。 
 
-21)   連結器胴受けを追加しました。 標識灯(テールライト)の肉が薄すぎるので手直ししたいと思います。     -22)   標識灯上の「点検扉」を設け,外板に組み上げました。
     
         
V. 煙室扉および煙室の加工。
-23)   キットのパーツと「治具」。 煙室カバーには煙室扉を受ける加工を施しています。   -24) 「煙室カバー」の曲げ具合などを確かめるために治具を製作しました。 図面に照らし合わせました。
 
-25)  煙室カバーを治具に合わせ整形しました。 長さが約3mmほど足らなかったので板を貼り合せ延長しました。    -26)   煙室扉を作りました。 取っ手の長さが小さいようですが,そのままにしています。
 
-27)  煙室扉の開閉を試みるためレバーを製作しました。 真鍮線を曲げて作るより板(0.6t真鍮板)から作る方を選びました。    -28)   レバーを立体に折り曲げます。 その後,煙室扉と煙室カバに真鍮パイプ(内径0.7φ)介して取り付けました。
 
-29)  煙室扉の開閉状態を確認しました。 扉の裏にはストッパー(0.2t隣青銅板)を作りカバーに密着するよう配慮しました。    -30) ボイラーカバーに組み上げたところです。 これ以上跳ね上げると煙室カバーに当たり塗装を痛めそうなのでこの程度にとどめました。 
 
         
V. ボイラーカバーと外板の合体
-31)      -32)  先すぼまりの具合は「取説」および「図面」を参考にしました。
 
         
V. 正面窓室扉の加工と組み立て。
-33 キットのパーツは幅が足りませんでした。 窓も固定窓枠なので結局スクラッチしました。 写真:左はオリジナルパーツで右がスクラッチした前妻板です。    -34) ボイラーカバー,キャブ(側面)の両方に渡し接合しました。接合には力を加えながら行うので歪みをとるために弱いところに角材を当てがいました。 
 
-35)  不用なボイラーカバーは削除しました。   -36)  キャブ内部に前妻板・内側板を貼り付けボイラーカバーとの空間を埋めます。 
 
-37) バックプレートが取り付けられるボイラーの一部を作りました。 露出オーバーな写真で済みません。    -38)  ボイラーの一部を前妻板下に貼り付けました。 バックプレートは最後に成ります。
     
-39)  組み立て図に従いキャブの屋根を整形しました。   -40)   ここで気づいたのですがキットの屋根は長さが長いのです。 スケールでは約1516mm位なので22mmではかなり差があります。 スケールで収めるには「前妻板の傾斜角度を大きく」とり,窓枠の一部をカットする必要があります。 すでに,ここまで組んでしまったのでこの辺は黙認する事にしました。
 
-41) 屋根を付き合わせ具合を確認しました。   -42)  屋根を側板に貼り付ける前に,通風器を加工しました。 写真は「閉」の状態です。 
 
-43)  通風器は「開」の状態です。     -44)  別途用意した床板。 あとで,外へ飛び出るように修正を余儀なくされました。 ハシゴは台座をつけて設置します。 
   
-45)  乗務員扉下の「足掛け穴」形状を調整しました(部)。 このあと床板を以下のように延長しました[-47)参照]。   -46)  オリジナルの妻板・後方板はC53の流線形(C5343)のタイプかと思われるので右のような簡単なものに変更しました。 
 
 
 床板の一部は車体より外に張り出しているのがわかり,修正致しました。
 
-47) 一部が飛び出したキャブの床。    -48)  バックプレートを仮に取り付けてみました。  
   
         
W. 煙突。 
-21) 煙室内に仕込む「ペチコート」と「煙突」。 このペチコートは模型社のD50用(ロスト製)。 キットの煙突にピッタリ合いました。    -22) 「ペチコート」と「煙突」の位置を図面と確認。 ペチコート下部にはこの時点では写っていませんが導入パイプを設けます。 このパイプがシリンダーケースと干渉する事に成りました。 
   
-10)  組み立て図に従い「煙突(先端)」には甲丸線で縁取りしボイラーカバーへ煙突を設置しました。    -10) 煙室扉を開け「ペチコート」と「煙突」の状態を確認しました。 
   
-10) 内部からみたペチコート。 矢印()はシリンダー固定用のビスに干渉するので長さの調整を余儀なくされました。    -10)   
   
         
W. ハンドレールと汽笛。 
 -10) ボイラーカバーのハンドレール(0.4φ,洋白線)は天賞堂のハンドレールナップ(高さ:1.5mm)を用いて取り付けました。    -10)  このハンドレールの位置はボイラーカバーの加工の項[T-10]で記したように低い位置でセットしました。 
 
-10)  非公式側のハンドレール。 汽笛取付けのため一部を修正する事に成ります。   -10)  ディフレクターの裏側,フロントデッキ上面にも手摺を付けました。
   
-10) この汽笛は鳥飼社長の力作です。 取付けに際し「足」を付けました。      一方,機関車のボイラーカバーには汽笛用取付座としてフランジを表現しました。 実は,このフランジは船舶用ハトメ(中)を流用したなので埋め込んだというのが正しいです
 
  実物の写真で見ると汽笛のセンターはハンドレールよりわずかに上方へズレているように見えます。      実物の写真[T-10)参照]で見ると汽笛のセンターはハンドレールよりわずかに上方へズレているように見えます。  
     
 
X. ヘッドライト 
  上段はキットのオリジナルパーツ。 下段はニワのロスト品。スケール的には後者のニワ製がピッタリです。      何とか点灯出来ないか・・・と考え,加工してみました。
   
         
         
         
         
         
 
     
 
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