クモユ141製作記〜エッチング板から作る〜 
 2.車体の製作と屋上。 
   エッチング板はK.Fukuhara(福原金属?)のシールが貼ってあるビニール袋の中に入っていました。 この板にはK.R.Cのイニシャルと思われる文字が刻まれています。その実態は不明です。
 「まえがき」にも記しましたが,20年位前にエッチング板からクモユ141を製作しました。実際に見比べるとこのエッチング板は別物だと分かりました。このエッチング板にはいくつか特徴があります。 この特徴が製作上の注意点と成っています。
 
   1) クーラーやベンチレータの位置が微妙にズレていました。 適宜,修正が必要です。   
   2) Hゴムの表現が太すぎる。   
   3) 妻板(正面)は,ライトや手摺の位置が塗り分け線を考慮すると矛盾する箇所があり,結果的にスクラッチを余儀なくされました。    
   4) 立体感にかける箇所を市販パーツで補う必要があります。   
   その他については本文で随時述べてゆきます。 それでは製作過程を書きます。  
     
   エッチング板  
     
     
 
T) 窓,扉の切り抜き。 
 整形時に寸法が大きくなるのを防ぐためギリギリよりも小さめに切り抜きます。
-1) 窓,扉,クーラー孔(位置修正)を抜いた状態。
-2) )扉は窓をただ切り抜くだけでなく保護棒を残してておきます。    -3) 不要パーツ: サッシは別途,洋泊板で作り直すので不要。 
 
 
   
 
U) 車体の曲げ。
 いつものように遠藤機械のベンダーを利用しました。 あらかじめ鉄道模型社の屋根R「木型?」でたたき出してから曲げましたがエッチング板に付いてい治具には合いませんでした。 ベンダーで一気に曲げたせいで,位置を変えて2回に分けて曲げたほうが良かったかも知れません。但し,車体巾35mmに対しそもそも屋根巾(曲げる前の寸法)として用意されているのが37mmなので肩の部分のRが不十分と成りがちです。
-1) 一気に曲げてしまった。    -2) 治具を当てると肩に隙間が出来た。  
     
 
   
 
V) 扉の加工。 
 扉は「保護棒」を残し切り抜きました[T-2)参照]。 整形後「ドア ハンドル」を表現し車体に貼り付けました。
 
-1)  露出オーバーでドァーハンドルがわかりにくく済みません。    -2) 露出オーバーですがドァー両端のラインは傾斜させました。 
 
-3)  扉の奥行きを確保すべく0.8t真鍮板から切り出しました。     -4) 2枚扉を左記の材を介して車体にハンダ付けしたところ。 
 
5) 1枚扉を上記の材を介して車体にハンダ付けしたところ。    6) すべての扉ををハンダ付けしました。 
 
 
   
 
W) 正面妻の加工。 
 正面妻は当初,エッチング板のを使うつもりでしたが塗り分け線を考慮すると位置関係に矛盾が生ずる事が分かりました。 このためスクラッチを余儀なくされました。
 
-1) このままでは,塗り分け線が「手摺」「ライト」に影響及ぼす。    -2)スクラッチした正面妻のパーツ。 窓枠は洋白板で製作。 
 
-3 )完成した正面妻。    -4 尾灯はLED1灯で点灯。 運転台を塗装後に接着予定。 
 
 
 
 
X) 車体の補強(アングルの貼り付け)と2重床板構造。
 こうして出来た車体ですがエッチングのためか,剛体性がありません。 いつもの通り「アングル材」貼り付け補強しました。 アングル材の取り付け位置は裾から4mmとし2重床構造を想定しています。
 
-1) 妻板をハンダ付けしいっそう車体らしく成りました。    -2) アングル材で「補強」兼「床板受」とします。 
 
-3) 床下機器の付く床とは別の室内床板を設けます[2重構造]。     -4) 床下機器の付く板との間に空間が出来,配線スペースとします。
 
 
   
 
Y) ステップの取り付,風胴の強調。
乗務員扉の後方の風洞はエッチングのため彫りが浅いので「エコー」のパーツを上に貼り強調しました。 また,同じく乗務員扉後方のステップも「エコー」の部品をハンダ付けしました。 このステップのパーツはとても小さいのでハンダ付けに毎度,苦労します。
 
-1) 妻板をハンダ付けしいっそう車体らしく成りました。   -2) アングル材で「補強」兼「床板受」とします。
 
 
     
 
Z) 屋根の加工。  
 ベンチレータやクーラーの位置が微妙にズレているので修正致しました。 また「集塵装置」をスクラッチしました。 パンタグラフ周辺は鍵はずし装置などを追加しましたが車号によってパンタグラフ昇降用の「空気管の出入り口の形状」が異なるので注意が必要です。  
 
-1) 1エンド側の修正。     -2) 2エンド側の修正。  
 
-3) 修正3 : サイドベンチレータとクーラーの穴を修正。     -4) サイドベンチレータは「筑波車輌工房」製(T社)に合せました。 
 
-5) 「筑波車輌工房」製(T社)サイドベンチレータ。     -6) 集塵器は洋白板(0.2t)からスクラッチしました。 
 
-7) 集塵器を比べてみます。 エンドウのパーツはクモユニ82用のものでサイズが異なっているようです。     -6) フェニックス製品と巾はほぼ同じですが開口部の大きさが違います。 スクラッチした方は取付座を介して取り付けます。  
 
-9) 取り付け座を確保したところ。    -10) 取り付け座を介して取り付けたところ。 縦にリブを加えました。
 
 
     
 
 [) 仕切りの加工。
 摺りガラス越しでは車内は見えませんが少々こだわてみました。
-1) 仕切り板 : 上段の中央,右端は運転室との仕切り。   -2) 仕切板を付けた状態。
 
 
     
 
\) パンタ廻りの加工。
 パンタグラフ周辺の加工を行います。 「鍵外し装置」を中心に加工して行きます。 パンタグラフは最終的にPS23と成りましたが旧形国電に連結出来た頃の勇士を再現するためPS16としました。 
 
-1) 車端屋根上にキャンバス止を貼った結果治具に合いました。    -2)  屋上のホイッスルです。 少々太かったかも。
 
-3) ホイッスルカバーを洋白材(0.2t)で作りました。   -4)  2エンド側。
 
-5)  第2エンドと「パンタグラフ廻り」。 乗務員扉脇の手摺は塗装する時に取り付ける予定。 
 
 
トップページ
お問合せ
クモユ141製作記
前書き
車体の製作と屋上
床下機器関連
台車,伝導装置
塗装,仕上,完成
図面,製作図